桜沢琢海・料理の誕生

食文化に造詣の深い桜沢琢海が綴る美食事典

2006-01-01から1年間の記事一覧

ピリ辛海鮮納豆スープ

これは、四谷の韓国料理店で教わったスープをヒントにアレンジしたもの。上記プルコギとも良く合います。作り方は手抜きともいうべき簡単レシピにアレンジしました。 鍋に、サイマキ海老かブラックタイガー(冷凍でOK)を解凍ついでに水から殻ごと茹でて、…

フライパンで簡単プルコギ 

専用鍋がなくても、家庭でならフライパンを使って、けっこうおいしいプルコギが作れます。釜山の郊外のお店で教わった作り方を自分流にアレンジしています。 決め手はおいしいタレに予め肉をしっかり漬けておくことに限ります。で、おいしいタレですが、基本…

プルコギ

プルは火でコギは肉。なので「焼き肉」と訳してしまうけど、日本で食べる「焼き肉」と、本場のプルコギは随分違う。本場のプルコギは、焼くというより、漬けダレと野菜から出た汁と一緒に、肉を煮込む感じ。グリル網でなく、円形の専用のプルコギ鍋を使いま…

マイブームは“プルコギ”

近所のミートショップは、特価のお買い得品でも、なかなか質がよい。国産の牛肉でも、スーパーで買うよりさらにお得感がある。 切り落とし肉でも赤身が多いときには、迷わず買ってきて、韓国のプルコギ風にする。お野菜もたっぷり食べるように組み合わせれば…

こ寿々のわらび餅

鎌倉にある手打ちそばの店「こ寿々」の名物です。おそばもおいしいけど、このわらび餅を目当てに食べに行く人も多いそうです。しおりによると、「わらびの根からとった稀少なわらび粉を使うことにより、独特の香と透明感、とろけるような食感」をつくりだし…

O−MORAIMONO箱より

頂き物は大好きです! 特に食べ物は! 好物を頂くのもうれしいですが、これまで食べたことがないものをいただくと新しい発見になります。また次にも食べたいな、今度はどなたかのお土産に役立てたいな、と思ったら説明書きの小さなしおりを箱に入れてとって…

アラック

日本にあるトルコ料理店行くと、水で混ぜると白濁するお酒をすすめられた。これはアラック。アラブ圏ではアニス酒のことをアラックという。トルコ語ではラキ、トルコに近いギリシャに伝わってウゾと呼ばれてます。で、日本には江戸時代におそらくインドナシ…

パスティス・デ・ナタ

フランスの南西部でパスティスと呼ばれるお菓子は、練った粉でパイ風あるいはタルト風、バターケーキ風に焼いたもの。そのルーツはポルトガルにあるという。ポルトガルではナタと呼ばれるカスタードパイ風(小型のタルト)の形状でこれがポルトガル領のマカ…

パスティス

夏に飲みたい食前酒といえばパスティス。フランスの、特に南仏ではポピュラーなカクテルで、ペルノーやリカールといったアニス系のリキュールを水割りにしたもの。原酒は透明で黄色いけど、水で割ると白濁します。これはアニスに含まれている油分が水と混じ…

桃のガスパチョ

これは私が大好きなレシピ。 多分、西麻布界隈のレストランで冷たい桃のスープを飲んで、滅茶苦茶美味しかったから、それをガスパチョ風に自分でアレンジして飲み始めたと思う。 要はトマトの代わりにフレッシュな桃を潰せばいいのですが、お中元でいただい…

パッパ・アル・ポモドーロ

イタリアのトスカーナ地方にもガスパチョとよく似た料理があります。 ポモドーロとはトマトのことで、トマト味のパン粥のことで、パッパとは粥ですが、この場合、お米でなく固くなったパンを捨てずに利用します。 ガスパチョに比べると、パッパの方はにんに…

ガスパチョ

スペイン南部アンダルシア地方発祥の冷たい夏向きのスープです。にんにくをすり潰し、細かくちぎって水に浸したパンを混ぜ、さらにみずみずしいトマトを潰して混ぜ、少量のオリーブ油、ワインビネガー、塩、こしょうで味付けしたものです。トッピングに、カ…

マルセイユのヴァニラ

マルセイユのヴァニラと呼ばれる食べ物、それはにんにく。南フランス、いわゆるプロヴァンス地方の料理にはにんにくが欠かせません。英語で「ガーリック」。フランス語では「アイユ」、イタリア語では「アリオ」、スペイン語では「アホ」です。 原産は中央ア…