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桜沢琢海・料理の誕生

食文化に造詣の深い桜沢琢海が綴る美食事典

ガスパチョ

スペイン南部アンダルシア地方発祥の冷たい夏向きのスープです。にんにくをすり潰し、細かくちぎって水に浸したパンを混ぜ、さらにみずみずしいトマトを潰して混ぜ、少量のオリーブ油、ワインビネガー、塩、こしょうで味付けしたものです。トッピングに、カラフルなパプリカやきゅうりのさいの目に刻んだものをトッピングすると色目もきれいです。で、このガスパチョは何はともあれ、パンを入れなければガスパチョにはならないのです。というのもガスパチョの語源は、アラビア語で「びしょ濡れのパン」を意味する言葉だからです。ガスパチョの原形は固くなったパンを水に浸して戻し、すり潰したにんいくを混ぜたシンプルなものだった。トマトやピーマンが加わったのは新大陸発見後のこと。にんにくだけの昔ながらのガスパチョ・ブランコまたはアホ・ブランコといいます。アホはにんにく、ブランコは白いという意味です。