こ寿々のわらび餅
鎌倉にある手打ちそばの店「こ寿々」の名物です。おそばもおいしいけど、このわらび餅を目当てに食べに行く人も多いそうです。しおりによると、「わらびの根からとった稀少なわらび粉を使うことにより、独特の香と透明感、とろけるような食感」をつくりだしているといいます。確かに、ぷるるんとした弾力と粘りがあって、何もつけずに食べても清涼感がありました。冷蔵庫でつめたく冷やし、黒蜜ときな粉をかけて食べたらさらにおいしくいただけました。
実はわらび餅は子供のころから大好物。小学校から帰ると3時のおやつに母が作ってくれました。確か夏場は「わらび餅」、秋になると春までは「白玉団子」だった思い出があります。両方ともきな粉と砂糖をかけて食べました。黒蜜みたいなおしゃれなものはなくて・・・・・・。それでも幸せなおやつタイムでした。
O−MORAIMONO箱より
頂き物は大好きです! 特に食べ物は! 好物を頂くのもうれしいですが、これまで食べたことがないものをいただくと新しい発見になります。また次にも食べたいな、今度はどなたかのお土産に役立てたいな、と思ったら説明書きの小さなしおりを箱に入れてとっておくか、手帖のはじっこなどにメモっておくかしていました。でも、ブログで日記をつける機会に、これも記しておけばと思います。なので、本日より我が“O−MORAIMONO箱”をブログに少しずつ移行していきますね。
パスティス
夏に飲みたい食前酒といえばパスティス。フランスの、特に南仏ではポピュラーなカクテルで、ペルノーやリカールといったアニス系のリキュールを水割りにしたもの。原酒は透明で黄色いけど、水で割ると白濁します。これはアニスに含まれている油分が水と混じりあった際に乳濁するから。初めて飲むとかなりクセがありますが、アニス系の香辛料を使ったお菓子を食べ慣れていれば、懐かしい味わいです。フランスでは、子供のころからアニスキャンデーを食べているから、親しみやすいんでしょうね。でも、ポピュラーな食前酒ですが、どうも「おっさん好みの酒」というイメージがあるらしく、日本から来た童顔の女性が「パスティス飲みたい」などと言うと、「え、おねえちゃん、そんなもの飲むの?」という顔を一瞬されます。確かにロートレックなどフランスの芸術家に愛されたアブサン! これもパスティスの一種ですが、かつて、アブサンは中毒になるからと禁断のお酒にされてました。身を滅ぼすデカタンな男の酒のイメージですね。しかし、フランスの湿気のない爽やかな夏に、パスティスを飲むとつくづく幸せな気持ちになりますよ。私はフランスに行くときには日本から柿の種を持参します。あのぴりっと辛い柿の種がパスティスの香味になぜか良く合うのです。ペルノかリカールかといわれるとどっちも好きです。またパスティスってそのもののお酒も売ってるし、アブサンのボトルもみかけます(まだ飲んでませんが)。さて、パスティスにはごちゃまぜにするといった意味があるのですが、確かに水と混ぜると白濁してごちゃ混ぜになった感じがします。でも、フランスでは、南西部に行くとパスティスというと、お菓子の名前でもあるのです。